フォレックス・ウォッチ

アクセスカウンタ

zoom RSS 米国債四半期定例入札に向けてドル押し目買い意欲高まる!?

<<   作成日時 : 2006/08/03 11:20   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

 ドルの対主要通貨相場は、米欧の金融政策イベントを控えて概ねレンジ内での方向観に乏しい値動きに終始している。 EURUSDは、東京タイムで一時1.2836jまで買われたが、目先的な上値ターゲットとして掲げたN-計算値の1.2843j処を目前にして早々と利益確定売りが持ち込まれている。

 本日のECB理事会では、25bpの利上げが確実視されているため、市場の関心はトリシェ総裁の記者会見に移っており、過去2回の会見では連続利上げの思惑を断ち切るために意図的なハト派的発言がなされ、失望的なユーロ売りを誘発してきた経緯があるだけに、ひとまず利益確定のユーロ売りが正当化される状況になっているようだ。

 特に、次回の理事会が夏休み明けの8月末に設定されていることからすれば、利上げのサインである「警戒」“vigilance”が発せられる可能性は極めて低く、当面は「注意深く見守る」“monitor closely”という様子見スタンスが維持されることになろう。

 一方、昨日のUSDJPYは114円Midを中心とする中段揉み合い圏が形成されているが、114円Lowでは国内輸入企業、年金、オプション防戦に絡む厚い買いなどで下値の固さが意識され始めている。
 テクニカル的な観点からは、07/10の安値113.45円が破られない限り、健全な調整局面という位置付けとなってくるが、通貨オプション市場では米国サイドの重要イベントを控えてインプライド・ボラティリティーが上昇しており、ドル急落に対する警戒は怠れない状況にある。(⇒リスクリバーサルのスプレッドは、5月ほどではないものの再び円コールに比重がかかっている)

 市場の関心は、週末の米雇用統計や来週8日のFOMCに集まっているが、ここは冷静に米国債四半期定例入札(クォータリー・リファンディング)にも注目していきたい。

 米財務省が昨日発表した米国債入札スケジュールによれば、来週7日から実施される四半期入札では総額440億jの国債が発行され、今回の入札は15日償還の223億8000万jの借り換えで、216億2000万jが新規調達になるとしている。 
 具体的には、7日に3年債=210億j、9日に10年債=130億j、10日に30年債=100億jの入札が実施されることになる。

 昨年までは世界的なカネ余りや好景気を背景にリスク・アセット(主要国の社債・新興成長国の株価など)に大きく偏重してきたが、足元では主要国の緩和的な金融政策が正常化に向かい、世界経済の主要エンジンである米国経済が減速期に向かい始めるなど、これまでの恵まれた市場環境を前提とする投資戦略の修正を余儀なくされることになる。

 今年5月半ばからの新興国からのマネー流出や世界同時株安はリスク・リダクションの動きであり、こうした局面でドルが大きく買い戻される展開になったことは記憶に新しい。 

 ここで注目すべきは、5月半ばからのドル高は長期金利の低下と同時進行していたことである。 市場環境の変化に伴う不確実性要因を回避するため、グローバルなリスクポートフォリオは縮小に向かい、その受け皿となったのが、信用力や流動性が最も高い米国債であったという解釈になってくる。

 事実、全世界から米国への長期資本流入(償還期間が1年を超える財務省証券、政府機関債、社債および株式投資を通じた資本流入)は、5月には696億jの買い越しとなり、同月の貿易赤字額638億jを大幅に上回っている。

 世界的なカネ余りと好景気を背景に膨張し続けたリスクマネーが、中東発の地政学的不確実性や米国経済の減速期入りと共に中期長期的な観点からラストリゾートとしての運用先を求め始めたとしても不思議ではない。

 特に、FEDが2004年6月を起点とする一連の利上げの着地点を模索し始めたということは、米国債買いの最大の好機が訪れているとの解釈になり、目先的なドル下落はむしろ海外勢にとって為替の面からも買いを後押しする要因となってこよう。

 添付したグラフは、FRBが2000年5月に利上げを打ち止めし、翌2001年1月の緊急利下げに踏み切った以降のUSDJPYの週足チャートである。 当時は、日米欧が同時利上げという局面にあり、先行して米国が利上げを打ち止めし、数次の利下げを実施したにもかかわらずドルは大きく上昇していることを示している。 (⇒過去20年のデータでも米利下げ後はドル高となっている)

 一部アナリスト等は、「米利下げ=ドル安」という観点からマーケットを捉えているが、資本フローの観点からは全く逆の相場展開を辿っていることを念頭に置いておきたい。  

(8月3日 11:00記)

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
米国債四半期定例入札に向けてドル押し目買い意欲高まる!? フォレックス・ウォッチ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる