EURUSDの新たな動意の可能性に期待!?

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 昨日のUSDJPYは113.90円処の下値攻めに失敗したあと、クロス円の買い戻しと相俟って上昇に転じ、22時過ぎには対カナダドルでのドル上昇に連れ高となり瞬間値で114.70円まで上昇した。 同水準はFibonacci retraceの114.70円処(=38.2% of 116.71⇒113.45)と一致するものであり、このあと対ユーロでの売りも手伝って114.06円へ下落した。 
因みに114.06円は、今週の安値113.45円から昨日の高値114.70円の上昇に対する50% retraceの114.07円を達成する水準であり、まさにチャートポイントを意識した値動きとなっている。

 こうした状況下、いよいよ本日はEURUSDが1.3008㌦処(=E-計算値による波動目標)を目指して2段目のロケットスタートを踏み切れるかどうか注目されるところである。
 EURUSDは、先週末の米雇用統計発表直後に付けた1,2865㌦が戻り高値となり、今週は240億ユーロ規模で予定されているユーロ債償還に伴う本邦勢の円転絡みの売りなどで下落したEURJPYにも圧迫され、昨日は1.2705㌦まで売られる場面がみられた。

 1.2705㌦は、Fibonacci retraceの1.2717㌦処(=38.2% of 1.2478⇒1.2865)を達成する水準であったほか、節目となる1.2700㌦割れを先週07/05の反落局面と合わせて2回も回避しており、同水準の下値の固さを確認する格好となった。
 加えて、日足均衡表では、本日07/12時点で『転換線』が『基準線』を上抜いて「強気シグナル」を点灯するうえ、これまで『日々線』に戻り上値を抑えられてきた『遅行線』が、順当ならば本日07/12には『日々線』の上方に抜け出る可能性も高まっている。

 つまり、この時点で「三役揃い踏み」の“強気シグナル”を点灯することになり、波動論ではE-計算値により導かれる1.3008㌦処を目指す展開が期待されてくる。

 ここでのリスクシナリオは、06/29時点で上抜いた『転換線』(=重要なサポート)を再び割り込む場合であり、特にNYクローズベースで割り込む場合は「強気シナリオ」を放棄し、即時撤退を考えていきたい。

 『転換線』は昨日時点で1.2693㌦処に位置していたが、暫定値ながら本日07/12には1.2764㌦処へ一気に上昇、明日以降は1.2785㌦処にとどまる見通しとなっている。 
 現在値は1.2761-65㌦(10:35時点)は微妙な水準に位置するものの、方向観に乏しい煮え切らない値動きが続くなかでの一つの楽しみとして、テクニカル面からマーケットを眺めてみるのも新鮮でよいかもしれない。

 尚、本日は米5月貿易収支の発表が予定されており、事前予想では649億㌦の赤字と4ヶ月ぶりの赤字拡大が見込まれている。 2006年1-4月の累積赤字額は2,542億㌦に達しており、過去最高を記録した2005年を上回る赤字拡大ペースとなっており、米金利先高観がピークアウトする状況下で市場が米国の構造問題をどう捉えるのか、年後半の相場展開を占う上でも注目されよう。

(7月12日 10:45記)

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この記事へのコメント

fumikosagawa
2006年07月12日 11:17
自己紹介がおくれました。
私はローカルのデパートに勤務するOLです
勤続3年ちょっとになります。
今日は水曜日で休みですので。
パソコンとにらめっこしています。
投資資金は貯金の半分にしました。
最大カナダドルを買っても20万カナダドルが限度ですけど
始めて為替を買いました。
カナダドルを100円98銭で買いました。
ロスカットをしっかり勉強したので、15銭
下に指値しました。
今後ロスカットを毎回この水準にして投資を
行うことにしました。
大損は絶対にしないので安心です。
今後共よろしくご指導お願いいたします。
moriさまへ
mori
2006年07月12日 11:41
ご丁寧に紹介頂きありがとうございます。

ロスカットを勉強されたということで、安心しております。15銭は少々タイトかもしれませんが、ご自身のルールを作っておくことは大切なことだと思いますので、初心を忘れないように頑張ってください。

それから、今回カナダドルを100.98円で買った時の判断材料とロスカット水準、そして売買結果をノートやパソコンなどで記録していくことをお勧めします。今後の反省材料にもなります。

それから、余計なことかもしれませんが、ポジションの資金配分をもう一度検討されることをお勧めします。
ポジションが大き過ぎると、思惑に反して含み損がを抱えた場合、なかなかロスカットができなくなるものです。
損切りを躊躇することなく実行できる「適正ポジション」を把握するということが重要になってきます。

FXトレードは、レバレッジが掛かっていますので、ハイリスク・ハイリターンの取引となります。 優秀なトレーダーは、勝ち続ける人ではなく、リスクマネジメントが人より優れているだけなのです。

一緒に楽しいトレードを目指して頑張って参りましょう。
しろふくろう
2006年07月12日 17:17
森様 いつもBLOG勉強させていただいております。しろふくろうFX研究所(http://sirofukurou.cocolog-nifty.com/blog/)にてテクニカル中心のBLOGを稚拙ながら書いています。
今回は少し質問があってコメント欄にお邪魔しました。

私、ユーロドルの1.164からの上昇は当初1.366からのA-B-Cの修正のB波と考えていました(週足)。根拠はA波が5波の修正の場合、5-3-5の波動カウントの可能性(つまりB波が3波構成)が高いと考えていました。

先生も依然このように言及されていたと記憶しているのですが、現在のお見立てはいかがでしょうか?1.164からの上昇を今回の目標値1.3008がB波の終着とひとまず考えれていますでしょうか?
お時間のある際にでも少しアドバイスいただければと思います。
(blogではかにさんのはさみというタイトルで、H&S形成の可能性をコメントしていました)
どうぞ宜しくお願いいたします。
EURO SELLER
2006年07月12日 17:35
森さん、こんにちは
最近は、トレーディング相場ということもあり、EUROには手を出せず、GBP/JPYの50PIPS程度の利確を繰り返しています。クロス円はドルストレートに比べて、ドル以外の通貨で二重にリスク分散されている感じで、重要指標があっても大怪我をしないような気がします。(NZや希少通貨を除く。)

今までトレンドフォローが多くなったのですが、短期相場での取引オプションに気づかせてもらって感謝しています。ありがとうございました。
mori
2006年07月12日 17:41
しろふくろうさん、こんにちわ

ご指摘のように1.1640㌦(11/15)からの上昇は<B波>のリバウンドと捉えています。
大方の見方が、1.2980㌦(06/05)が3波構成によるトップで、現在は<C波>に移行しているとの観測だと思います。

私は日柄面から1.2980㌦(06/05)を<B波>のトップと決め付けるのは早いと考えていました。

それから1.3008㌦処は、日足均衡表の波動論から導いたものであり、エリオット波動分析とは異なります。

そして、フォーメーションについては、昨年6月末からH&S形成のシナリオを『森レポート』でずっと掲載してきましたが、5月末でそのシナリオは修正させていただいています。
mori
2006年07月12日 17:48
EURO SELLERさん こんにちわ

GBPJPYの50pips抜き、お見事です。
最近は一段とトレーディング相場の様相を強めていますので、GBPJPYは短期売買には適しているかもしれませんね。
ただ、この通貨ペアは突然はしごを外されますので、適度に利食いを入れながら、仕込み直すというのがいいかもしれません。

fumikosagawa
2006年07月12日 18:52
こんな初心者に丁寧なアドバイスありがとうございました。
売買状況と売買の感想、周りの状況を日記形式
につけていくことにしました。
初めての売買でしたが101円10銭で売り
利益をだせました。
最初でしたので、限度の1割でやっています。
小心ですがロスカットは30銭にすることに
しました。
基本を忠実にやっていきます。
今日は本当にありがとうございました。
ご返事はお急がしい中でしょうからもう結構です。
また後日かきこみさせていただきます。
御礼方々ふみこ

moriさまへ
mori
2006年07月12日 19:16
Congratulations!
素晴らしいご判断でしたね。
これで日記の第1ページ目を勝利で飾ることができますね。喜ばしい限りです。
しろふくろう
2006年07月12日 19:56
早速にご回答いただきありがとうございます。
私も6月10日時点でH&S、1.164=38.2%of0.8532-1.366(週足の4波)の両面の見立てでいますがやはりもう少し進行を見届けたいとお思います。まだまだ勉強不足ですが今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
mori
2006年07月12日 20:36
 エリオット波動分析の場合は、一目均衡表と同様に波動と時間の両面を見ていくものですが、誰しもが認識できる<第3波>以外は修正を加えながら育てていくものとであると捉えています。

こちらこそ、よろしくお願い致します。
い~む
2006年07月12日 21:03
森先生こんばんは
なんだかわかりませんがドルが円以外
でも猛威をふるっていますね
貿易収支ではかなりの赤字が予想されて
いますが、既に織り込んでいるようで、
先週の雇用統計とは逆で、ちょっとの
赤字増加では反応せずむしろ逆サプライズ
でさらにドルが強含みそうですね。
EURUSDはこの分だと強気シナリオを撤回
しなければいけなそうですね。
難しい相場です。
mori
2006年07月12日 21:11
い~むさん、こんばんわ

本日は欧州タイム序盤から円が全面安となっています。中国による北朝鮮説得交渉の難航と谷垣財務相によるゼロ金利解除けん制発言が材料視されているということです。

USDJPYはクロス円も含め、直近の取引レンジを上に抜けていますので、短期売買の鉄則としては「売り向かうべからず」となります。

私はEURUSDの16時過ぎからの下げにショックを受けているところですが、米国勢本格参入後の動きに注目したいと考えています。
い~む
2006年07月12日 21:20
最近は米国勢も欧州の動きと同調
することが多いのでどうでしょ
仮に1.26台で引けるとそのまま
「日々線」に沿って1.25台を見据えた
下落も考えなければいけませんね。
今週は幾分負けすぎましたので唯一の
EURUSDのロングポジションは1.27に
ロスカットをおいて指標を待ってみます
それではまたよろしくおねがいします
DDT
2006年07月12日 21:56
今晩は、森先生。
相変わらず、ここは盛況ですね。

貿易収支は予想よりも少し良い数字が出ましたが、予想より良いと言うだけで莫大な赤字には変わらず、早晩その反応も収まることで、毎度のことですね。

現在、ドル円の円高亢進を抑えているのは地政学リスク以外には無いでしょうね。
北朝鮮単体では、マーケットは「慣れて」来ていると見てよいでしようね。
いくら過激な発言を繰り返したも、日本領土・領海にはミサイルは叩き込めませんし、あからさまなテロ行為を実行する訳にも行きません。
これで、国連で制裁決議が通るか(通ら無くても一時的なサプライズでしかないですが)6者会談復帰となれば、材料にされないと見ていますね。
しかし、今日になって新しい懸念が出てきました。
中国の真意ですね。
国連決議には拒否権を発動するつもりのようですし、アメリカが絶対に呑めない条件を北朝鮮より持ち帰っています。
北東アジアの地勢的リスクは中国の不透明な振る舞いによって、新たな混迷に入ってきたとも見られます。
今しばらくは円安に向かいやすい素地があると見ていなければなりませんね。

mori
2006年07月12日 22:09
DDTさん、こんばんわ

ご指摘の通り、今日の中国政府からの報道には驚いています。「金融制裁」の解除は呑めない条件というこは共通認識だと考えていましたが、この情勢だと事態は簡単に収束できないですね。

最近のマーケットは明日のシナリオですら描けないという難しさがあります。
DDT
2006年07月12日 22:54
早速の御返答ありがとうございます。

「金融制裁」解除はアメリカは絶対呑めない条件ですね、それを知った上のでの中国の発言は
本当に真意が測れないものですね。
恐らくは拒否権発動を見据えた上での発言と見ていますが、露西亜辺りを仲間に引き込んだのかもしれません。
しかし、サミットを控えて露西亜も微妙なところです、寝返るのは本能のような国ですしね(笑

しかし、北朝鮮の究極の目標は「生き残り」
中国の現状の目標は現状の維持です。
何れは取り敢えずは沈静化に移行すると見ています。

今回の中国の振る舞いは、アメリカの対中政策には大変な影響を与えるでしょう。
将来において、暴力的なドル安が中国により発生する可能性も考えています、彼等は米国債を戦略物資と捉えている側面がありますので。

取り敢えずは事態の収束を祈っています。
mori
2006年07月12日 23:12
DDTさん、鋭い分析ありがとうございます。

ポールソン新財務長官は「親中派」という観測もありましたが、今回の北朝鮮問題での中国の対応は、今後の米国の対中政策に大変な影響を与えそうですね。

今年は金融政策(グローバル・タイトニング)と国際政治の両面から不透明要因が高められ、マーケットも不安定になりそうですね。

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