10月相場のアノマリーは株価暴落、グローバルなリスク・マネーの動向が外為市場の撹乱要因に!?

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  10 月相場には、『暴落』というアノマリーが存在している。
 1929 年のブラックサースデー、87 年のブラックマンデー、90年の湾岸危機、97年の香港ショック、98年のロシア危機とLTCM破たん―――など、歴史的な暴落が起こった月として記憶されており、特に株式市場にとっては「不吉な月」と位置付けられている。

 こうした状況下では、いずれもドル暴落を伴ってきたが、2005年の場合にもこうしたアノマリーが該当するのか、現在の市場環境を再点検しておく必要がありそうだ。

 今年の場合は、FRBによる累積利上げの重圧と過剰流動性の収拾、そして原油価格高騰に伴うマージン・プレッシャーの増大など、株式市場には逆風が吹いている。

 足下では、インフレ高進が警戒されつつあり、低位で不可解な安定を続けてきた米長期金利がひとたび上昇に転じれば、グローバルな投資マネーが一斉に逆回転し始めるリスクを孕んでいる。

 米商務省が09/30に発表した8月の個人消費支出統計によれば、FRBが最も注目するインフレ指標の『コアPCE価格指数』は前年同月比+2.0%と、安全地帯とされる1.0-2.0%の上限に達してきている。
 さらに、9月のシカゴPMI景気指数が予想以上の改善を示したことで、米金利先高観は一気に高まっている。

 FFレート先物市場では、年末までの2回の利上げを74%の確率で織り込んでいることを示している。
 FRBの利上げの歴史は、金融危機の歴史と密接な関係にあり、世界の金融危機は必ずといっていいほど米金融引き締め局面で発生している。 

 こうした状況下、米主要3株価指数先物のファンド筋の持ち高は、09/20時点で全て売り越しに転じており、CME日経225先物の買い持ち高も大半が解消され、ニュートラルに回帰している。

 日経平均株価は、過去2ヶ月間に+14%の上昇率を達成し、世界の主要株価指数の中でも日本株の上昇は突出している。(⇒出遅れ感は解消)
 財務省の対内証券売買契約状況によれば、外国人投資家の日本株買いは過去8週間で3兆2,879億円と、過去最高水準に達している。

 足下では、デフレ脱却期待など日本株の長期上昇トレンド入りを支援する材料に事欠かないものの、世界の主要株価指数が変調をきたす状況下では、これまで日本株買いをリードしてきた外国人投資家が一斉にリスク忌避的なスタンスに転じる可能性も否定できない。 

 リスク忌避的な資本フローの基本は、「キャッシュ化」「質への逃避」「ホームバイアス」であり、外為市場にとっても撹乱要因となり得ることを念頭に置いておきたい。

(10月2日23:50記)

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