米株の変調を起点とするリスクマネーの収縮が手仕舞い相場に伴う株安・ドル高を促す可能性も!?

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  世界的な株高基調に変調の兆しが見え始めた。8月第1・2週には、年初来高値更新が相次いだが、第3週はこれまで出遅れ感の強かった日本株を除いて軒並み下落に転じている。

 現段階では、一時的な調整局面として深刻に捉える向きは少数派であるものの、エネルギー価格の高騰が年内の企業業績と経済成長を抑制するとの観測から米主要3株価指数は続落基調にある。

 加えて、08/18に発表された米7月卸売物価指数では、コア指数が前月比+0.4%(前年比+2.8%)1月以来最大の上昇率となり、インフレが醸成されつつあることを示唆した。
 市場の短期金利見通しを反映するFFレート先物市場では、現行3.50%の誘導目標が年末までに4.25%に引き上げられる可能性を48%織り込んでいることを示している。

 こうした米金利先高観が累積利上げの重圧と相俟って、逆業績相場の様相を俄かに呈し始めている。
 米国株の代表的な投資家センチメント・インディケーターであるVIX指数は、GMショックで揺れた4月上旬が「悲観」のピークとなり、このあと7月末まで心理改善が続いたことを示している。
 足下では、07/28の12.61が「楽観」のピークとなり、08/19時点では16.16と再び「悲観」に向けて上昇し始めている。

 こうした状況下、右フローチャートで示したように、米株高局面ではリスクマネーの活性化に伴い対外証券投資が拡大する傾向にあり、結果としてドル安が進展してきた。
 NASDAQとFRBインデックスの推移を示したチャートからは、『株高=ドル安』、『株安=ドル高』の構図を読み取ることができる。

 世界的な株高基調から出遅れ感が顕著だった日本株は、外国人投資家による積極的な買いで保ち合い相場を上放れ、4年来の高値水準へ上昇している。
 外国人投資家による日本株買いは、7月の1兆3,733億円に続き、8月1-2週には累計で1兆2,169億円買い越しているほか、CME日経平均先物市場では、ファンド筋の買い越し額が過去最高に達している。

 こうした日本株買いの背景には、景気の踊り場脱却と解散・総選挙に伴う改革期待があり、新生小泉自民党の支持率次第ながら、足下の米株価の変調を起点とするリスクマネーの収縮が“手仕舞い相場”(株安・ドル高)に拍車を掛ける可能性には留意したい。

(8月21日 21:40記)

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この記事へのコメント

mori
2005年08月22日 22:29
US TECHS: Weekly Divergence Developing for S&P] Boston, August 22: A double bearish divergence is in the works for the S&P, which is a pattern we have not seen since early 2000. That time frame preceded a sharp decline so this pattern should be watched. So far the pullbacks have stalled at the 50-day
moving average (1225) so a clear break below there is needed for bears to gain
better control over price action.

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