海外リスクマネー、脱・踊り場景気をテーマに株高・円高のダブル・キャピタルゲインを目論む!? 

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  グローバルな景気回復をテーマに世界的な株高基調が進展するなか、これまで最も出遅れ感が際立っていた日本株は1 年4 ヵ月にわたる保ち合い相場を上放れ、4年ぶり高値水準へと大幅続伸している。

 8月第2週の日経平均株価は、昨年4月26日に記録したITバブル後のザラ場最高値12,195.66円を更新し、8月11日の終値では2001年8月7日以来4年ぶりの高値水準を回復した。
 先週末は、4-6月期GDP1次速報値が前期比+0.3%(年率換算+1.1%)と、事前予想の+0.5%(年率+1.9%)を下回ったことや、酒田五法の「三空踏み上げ売り向かえ」との格言も手伝って、利益確定売りを誘発する格好となったが、景気回復への期待感から押し目買い意欲は強く、大手行など金融セクターを中心に堅調地合いを維持している。

 4-6月期GDPは、見出しこそ弱かったが、項目別では個人消費や設備投資、外需も堅調で、3期連続のプラス成長となり、景気の踊り場脱却を裏付ける内容となっている。

 前回の景気踊り場脱却局面となった03年8月当時は、外国人投資家による日本株買いが顕著となり、日経平均株価は08/03の安値9,224.05円から10/19には11,238.63円へと2,014.58円の上昇となった。
 外為市場では、03年9月の『ドバイG7ショック』も手伝ってUSDJPYは08/01の高値120.69円から10/10には一時108.28円まで、12.41円のドル安・円高が進展している。

 今回の場合は、福井日銀総裁が金融政策決定会合後の記者会見(07/13)で「景気は踊り場を脱却しつつある」と強気の景気認識を示した7月から外国人投資家による日本株買いが顕著となっている。
 財務省が08/11に発表した対内証券投資状況によれば、外国人投資家は7月中に1兆3,733億円の日本株を買い越し、8月第1週も4,950億円の買い越しとなっている。

 こうした外国人投資家による積極的な日本株買いの背景には、“世界経済の敏感株”としての位置付けに加え、大勢での“デフレ脱却期待”に乗っていることも見逃せない。
 足下では、日本経済の屋台骨でもある銀行株が堅調に推移しており、TOPIXの銀行株指数は連日の52週高値更新となり、相場上昇のけん引役の一つとなっている。

 また、ドルベースでパフォーマンスを競い合う海外ファンドマネジャーにとって、ドル建て日経平均株価が円建て株価に比べて割安となっていたことも見逃せない要因である。 

 ドル建て日経平均株価は、USDJPYが05/04の104.20円から07/20の113.73円まで9.53円のドル高・円安が進展したことにより割安感が顕著となっており、外国人投資家にとって為替差益も日本株買いを促す重要なインセンティブになっている。
 大企業製造業の2005年度の想定為替レート(事業計画の前提)が1㌦=105円台であることからすれば、足下の109.30円処は円高水準とは程遠く、日本株買いを仕掛ける外国人投資家にとってドル安・円高の進展余地が残されているとの根拠となり得るかもしれない。

(8月14日 23:20記)

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