真空地帯に突入したドル/円、長期的な観点からは135.20円からの修正局面という位置付けに!?
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作成日時 : 2005/07/07 11:57
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昨日は、欧州タイム序盤から俄かにドル買いが優勢な地合いとなり、NYタイム中盤にはユーロ/円の上昇に連れ高となり一時112.29円まで続伸した。
メディアでは、米6月ISM非製造業景気指数が事前予想を大幅に上回ったことや、NY原油先物が過去最高値を更新したことがドル買い・円売りを促したとの解説となっているが、実際にドルが112円台を再突破し始めたのは25時頃からであり、ユーロ/円のテクニカルな買いが直接的な原動力になった雰囲気であった。
いずれにしても、スピード調整らしき動きもほとんどないまま水準を切り上げているため、買い遅れた向きによる押し目買いニーズも高まっているとみられ、ドルの地合いの強さを示す相場展開となっている。
ユーロ/円については、今週最大の焦点であった日足均衡表の『遅行線』が6月初めの急落局面に開けた『日々線』の“ギャップ”を見事に通り抜けており、急落リスクを回避している。
これがNYタイム中盤でのテクニカルなユーロ買い・円売りの動きでもあり、やはり均衡表では『遅行線』(=NYクローズ)の軌道が極めて重要であることを立証する展開となった。
『遅行線』は『日々線』との攻防は上手くこなしたものの、急降下する『転換線』や『基準線』が上値圧迫要因として意識されるため、一段高となるためにはまず134円Lowに位置する『転換線』を突破していく必要がありそうだ。
但し、7月14日前後の時間帯までNYクローズが133円Mid-Highの水準を維持できれば、上昇を再開する可能性のあることを念頭に置いておきたい。
一方、ドル/円については、ついにNYクローズベースで112.05円を上回ってきたが、最も重要なのは週末のNYクローズが112.05円を上回っているかどうかであり、今週末には米6月雇用統計の発表を控えているためまだ予断は許されない。
ただ、中長期的な観点からは、今週末のNYクローズに対して必要以上に拘ることもないかもしれない。
以下のチャート『ドル/円(週足終値)と55週移動平均線(乖離率)』は今年4月4日(月)号の『森レポート』で取り上げて以来、毎週掲載しているものである。
週足終値が55週移動平均線を明確に上回った局面ではドル安修正トレンドが発生していることから、当時04/01のNYクローズ=107.56円が、55週移動平均線=107.55円をわずかながら上回ったことから、重要な変化として掲載するに至った。
また、前回99年末に大底を形成した局面では、『日々線』と『移動平均乖離率』に“逆行現象”が見られていたが、今回も同様の逆行現象が2004年末に見られていたという共通点が存在していた。
最も重要なポイントは、55週移動平均線の方向性であり、長期的なドル上昇トレンドが形成される局面は55週移動平均線が上向きに転じる時とタイミングが一致していることである。
今回の場合は、先週末にはじめて55週移動平均線が上向きに転じていることから、長期的なドル安修正トレンドはようやく始まったところであるとの認識が必要なのかもしれない。
(行動ファイナンスの観点からは、値頃感が先行しやすいため、現行水準からはなかなか買う進むことはできないが、最も重要なことはトレンドであるということ。今から1週間前、初めて110円台に乗せてきた時にここでは買えないと考えた人たちが、今では111円Midで押し目を待っているということである。)
今週の『森レポート』P.7では、6月第5週の高値がフィボナッチ・ポイントの109.85円処(=61.8% of 114.90⇒101.67)を明確に突破したことから、今回の上昇が“自律反発”ではなく、“本格反騰”局面であることを示唆していると書いたが、現状では2002年1月高値135.20円からの修正局面という位置付けで相場を眺めていく必要がありそうだ。
因みに、フィボナッチ・ポイントは114.48円処(=38.2% of 135.20⇒101.67)となってくる。
今週末のNYクローズの着地点も重要ではあるものの、すでに相場は価格帯別の滞留日数が示す“真空地帯”に突入していることを念頭に置いておきたい。
(7月7日 11:45記)
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