『世界のファンドマネジャー調査・5月』

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 メリルリンチから毎月恒例の「世界のファンドマネジャー調査」が発表(05/17)された。
 4月調査からは、次の二点を重要な変化として抜粋した。
 第一に、ファンドマネジャーらは、世界経済に対する悲観的な見方を強め、株式に対するエクスポージャーを削減し、安全なキャッシュの持ち高を増やし始めていること。
 第二に、成長見通しへの懸念にもかかわらず引き続きインフレを心配し、金利上昇を警戒していることであった。

 5月調査(04/06-12)では、4月調査で下方向に転じた世界景気に対する見方が一段と悲観色を強めており、ファンドマネジャーの過半数(52%)は景気サイクルが「終盤」に入ったと考えていることを示している。 

 向こう12ヶ月間に世界景気が悪化するとの回答は、前月の50%から2001年の調査開始以来最高の56%に上昇しているほか、投資家は米国株へのネガティブな姿勢を弱める一方、日本株とユーロ圏株へのポジティブな姿勢を後退させている。また、ユーロに対する懸念が強まり、ユーロは今や向こう1 年で下落する可能性が最も高い通貨とみなされている。

 この調査で最も重要な点は、ファンドマネジャーらは世界景気が一段と悪化するとの見方を強めていることであり、このことは世界経済に対する景気敏感株という位置付けにある日本株からの縮小・撤退を意味する。

 03年4月以降、外国人投資家子の日本株買いは累積で22兆円以上に膨らんでおり、彼らの対日投資戦略は日本株および円相場に多大な影響を与えることになろう。

 昨日は、米主要3株価指数が続伸しているにもかかわらず、今朝の外資系証券経由の寄付前注文状況が1,940万株の売り越し観測(直近10営業日連続)となるなど、足下の円安進展(⇒ドルベースでのパフォーマンス悪化)とも相俟って、外国人売りに対する警戒感は強まっている。

 明日朝08:50に財務省が発表する対内・対外証券売買契約状況(週次)は、直近の外国人投資家の動向を把握する上で注目することになろう。

 また、今回の調査ではユーロに対する懸念が強まっていていることが示されており、主要通貨のバリュエーションのネットバランスでもユーロとポンドが共に前月より過大評価が1point加算されている。
 これに対し、日本円は過小評価が2points加算されており、潜在的な通貨高(円高)圧力を再認識させている。因みに、米ドルは2ヵ月連続中立という位置付けとなっている。

(5月18日 14:50記)

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