『世界のファンドマネジャー調査・4月』

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  メリルリンチから毎月恒例の「世界のファンドマネジャー調査」が発表された。
4月調査(04/09-14)では、3月調査時点からの重要な変化として2点を取り上げることが出来よう。
 第一に、ファンドマネジャーらは、世界経済に対する悲観的な見方を強め、株式に対するエクスポージャーを削減し、安全なキャッシュの持ち高を増やし始めていること。
 第二に、成長見通しへの懸念にもかかわらず引き続きインフレを心配し、金利上昇を警戒していることである。

 こうした変化は、株式から債券への資金シフト、エマージング・マーケットからの資金引き揚げ、リスクマネーのキャッシュ化という“リスク忌避的”な投資行動を促すことになる。
近年は、市場経済のグローバル化に伴い、経済の循環サイクルの同期化が進行しており、米国経済が仮にソフトパッチ(景気の軟調局面)に陥った場合、主要各国も同時期に停滞するリスクがあり、こうした状況下では流動性・安全性という観点から絶対的な優位に立つ米国債や短期ドル資産への逃避が想定されてくる。

 4月の「世界のファンドマネジャー調査」では、通貨選好度においてユーロおよび英ポンドが過大評価、円と新興市場国が過小評価、ドルが適性水準に近い評価がなされた。一方、自身のベンチマークに対するヘッジなしのエクスポージャーにおける配分状況では、ドルが依然としてアンダーウェートと、3月から大幅に改善されたとはいえ大幅な修正余地を示唆する調査結果であったと解釈することができよう。

 こうした観点からは、足下での米国経済の先行き不透明感を背景とするドル売り戻しにも限界があるということになるが、米国経済の現状を認識するうえで今晩発表されるベージュブック(米地区連銀経済報告)に注目が集まってこよう。

(4月20日 16:10記)

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